たばこを買うか漫画を買うか

結局、我が事になる時にハラオチする。

解決したいなら赤の他人への話しかけも躊躇してはならない。

7年ほど前、山手線に乗っていた。

 

視線の先にパンパンにモノがつまった大きなリュックを背負う、

アパレル系とおぼしき中年男性がいた。

 

見たことないデザインのリュックに一目惚れした。

 

これはなかなか出会えないレベル 。これぞ逸品。

...欲しい。

 

どこで売ってるんだろう。

せめてブランド名でもわかれば検索できるのに。

それとなく背後から近付いて、

チラチラとリュックのあちこちを見てみる。

ブランド名などは書いていない。

 

後でわかったことだが、このリュックは、

背中に接する面に大きくブランド名が書いてある。

そりゃ背負っていては見えない。笑

 

その男性が次の駅で降りるそぶりをみせた。

まずい!

 

聞きたいけど…。

突然なんなんだと嫌悪感を示されるだろうか。

急いでいると怒られるだろうか。

何だか恐そうな人にも見えてきた。

 

でも逸品と今生の別れを惜しんでる場合じゃない。

背に腹はかえられない。

決めた!聞くぞ!ガクブル

 

「そのリュック、どちらのブランドのものですか?

 あまりに素敵なので教えていただけませんか?」

 

おじさん、びっくりしてた。目がまんまるってこういうこと。

面倒くさいのか照れ隠しなのか、若干ぶっきらぼうに、

でもリュックを下ろして見せてくれた。

 

「シュペリオールレイバーのだよ」

 

 

帰ってモーレツに調べた。

「the superior labor back packer」

数日に渡って探したけど、どこのショップサイトにもSold Outの表示。

念のためお店に問い合わせたりもしたけど、やっぱりない。

 

決めた!シュペリオールレイバーに直電しよう!

 

なんと、いま(当時)は作っておらず、

このあとも作る予定がないとのこと…かなしい。

 

「でも もし作る時がきたら連絡しましょうか?」と言ってくれた。

 

 

2年待って、あこがれのバックを手に入れた。

時間はかかったけど、あの時おじさんに聞いたから実現したこと。

解決したいなら、赤の他人への話しかけも躊躇してはならない。

 

そういうこと。